探偵調査を依頼するにあたって、探偵事務所の調査力や信用力などと並んで気になるのは、やっぱり料金のことではないでしょうか。
探偵調査の料金は決して安いものではありませんから、よく吟味・比較してから最良の選択をしたいところです。
探偵調査といっても、その内容によって時間や手間が異なりますし、高度な調査方法が必要になることもあり、基本料金が異なります。
また、案件の状況によって調査を完了するまでに必要な人員や日数が変わりますし、移動車両の有無も関係してきます。
正確な料金は実際に探偵事務所に見積もりを出してもらわないとわかりませんが、おおよその目安となる料金は以下のとおりです。
「妻が週末になると子どもを実家に預けて出かけている」
「夫が服装や髪型に気を遣うようになった」
「どこに行くにも携帯を手放さない」
不貞・素行調査をお考えの方は、こんなことに心当たりがあるかもしれません。
このような不安を解決するために、探偵事務所は
を行います。
探偵社 | 料金 |
---|---|
A社 | 基本料金4万円+調査料金8万円/日 |
B社 | 応相談 |
C社 | 基本料金5万円/日+1万5000円/時間+車両料金1万5000円/日 |
D社 | 基本料金3万円+時間料金1万2000円/時間 |
□A社
1日調査を行った場合
基本料金4万円+調査料金8万円=12万円
5日間調査を行った場合
12万円×5日間=60万円
□C社
1日8時間調査を行った場合
基本料金5万円+調査料金1万5000円/時間×8時間+車両料金1万5000円=18万5000円/日
5日間調査を行った場合
18万5000円×5日間=92万5000円
□D社
1日8時間調査を行った場合
基本料金3万円+1万2000円/時間×8時間=12万6000円
5日間調査を行った場合
12万6000円×5日間=63万円
「男友達が自分のことをよく知っている発言をする」
「別れた夫が自分の行動を把握しているようだ」
「最近、ぬいぐるみや家電などのプレゼントをもらった」
盗聴器・盗撮機調査をお考えの方は、このような点に心当たりがあるのではないでしょうか。
このようなお悩みに対して探偵事務所では
調査する部屋の広さによって料金が変わってくることが多いようですが、ここでは一般的な部屋の広さを基準にしています。
探偵社 | 料金 |
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A社 | 調査料金 8万円/日 |
B社 | 基本料金 3万円〜(〜20㎡)。それ以上は1㎡につき2000円 |
C社 | トータル料金 概算5万円 |
D社 | 基本料金 1万円 + 調査料金 3万円または4万円 |
行方調査の依頼で多いものには次のような理由があります。
「昔お世話になった恩師の所在を知りたい」
「初恋の人が今何をしているのか知りたい」
「生き別れた両親に再会したい」
「娘が家出した」
「借金を作った夫が帰ってこなくなった」
探偵事務所では、家出ではない人の所在調査なら
家出人・失踪人の調査なら
をすることができます。
調査にかかる日数や調査員の数で決まる探偵調査(不貞調査や素行調査など)とは異なり、行方調査においては、人探しの難易度によって料金が変わってきます。
難易度というのは、失踪者についてわかっている情報量の多少や、失踪してからどれくらい期間が経っているか、さらに、行方不明者が所在を知られたくないために尾行や調査を警戒しているかということも関係してきます。
基本的には、基本料金+調査料+成果報酬という料金体系をとる探偵事務所が多いようです。
探偵社 | 料金 |
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A社 | 基本料金 8万〜100万円 成功報酬 7万〜50万円 ※基本料金はA~S、5段階の難易度ランク別。 所在調査は簡単なA・Bランク、家出人・債務者は難しいC〜Sランク。 |
B社 | 基本料金 4万円 + 調査料金 8万円/日 |
C社 | 着手金 31万5000円〜52万5000円 + 成功報酬(応相談) ※着手金・成功報酬ともに難易度によって金額が変わる |
D社 | 調査料金 4万円(1日6時間)+ 成功報酬 10万円〜 |
依頼の状況や難易度によって、調査料金・成功報酬ともに変わってきます。
面談・見積もりの段階で料金の総額についてよく確認しておくことが、後々のトラブル防止につながります。
次に、実際に探偵事務所で支払いを行う際に気をつけるべきポイントをいくつか紹介します。
調査料金の総額は、「基本料金+1日/1時間あたりの調査料金×調査員の人数×日数+車両費やフィルム代などの費用」で決まります。
基本料金や時間あたりの料金が一見安く見えても、日数が多くかかって総額が予想より大きくなることもあります。
また、必要以上の人員を配置して高額な調査料金を請求してくる悪質業社には注意です。
さらに気をつけたいのは、「追加料金の有無」です。
優良な探偵事務所では、見積もりや契約の段階で提示した金額以上のお金は取らないのが原則です。
追加料金が発生するケースとしては、浮気調査の尾行などで被調査人が飛行機に乗るなど、見積もりの段階では予想できなかった行動をとった場合や、依頼人が尾行を予定以上に続けると判断した場合などがあります。
こうしたケースでは、必ず依頼人に連絡を取って判断を仰ぐということが基本です。
見積もりや契約の段階で、追加料金に関してこうした説明をきちんとしてくれる探偵事務所であれば信頼できるでしょう。
また、行方調査で特に多い「成功報酬」についても、調査料金の何%なのか、目安となる料金について説明を受けておくと「こんなはずじゃなかった」と後悔することやトラブルを防ぐことができます。
探偵調査では、調査が終わって調査結果報告書を依頼人が受け取った段階で調査完了となります。
ある40年以上続く探偵事務所では、着手金として調査料金の10〜30%を調査前に請求し、調査結果報告の際に残りの金額を請求するという形を取っているそうです。
これが、「前金として全額お支払いください」などという探偵事務所の場合、要注意です。
そもそも、調査自体がうまくいくかわからないのに、高額な調査費用を調査前に全額支払うというのは依頼側にとってみれば解せない話です。
さらに、調査費用を受け取っておきながら調査をずさんに行い「結果が出ませんでした」などと報告する悪質な探偵事務所もあるそうです。
「前払いの探偵社」と「後払いの探偵社」どちらがいいかと聞かれたら、間違いなく「後払い」のほうが安心で信頼できると言えるでしょう。